ol-1面接で必ず聞かれる転職理由。本音の理由がポジティブな内容であればそのまま伝えやすいのですが、内容によっては伝え方を工夫しなければ悪い印象を相手に与えてしまう可能性があります。特に女性の転職理由には個人的な事情が含まれやすい傾向があり、捉え方によっては「長く定着してくれない可能性がある」「同じ理由でまた転職をしてしまう可能性がある」と見えてしまうリスクがあります。では女性が面接で転職理由を伝える上で、どのような点に注意し、どういう伝え方を選ぶべきなのでしょうか。ここでは、女性の転職理由の考え方をご紹介します。

転職理由を考える基本

まず、転職理由を考える上で押さえておきたい基本中の基本ルールを認識しておきましょう。重要なポイントは「面接官にとって、その転職理由に納得感があるか」ということです。あなたの転職理由を聞いた面接官が、「なるほど、それはその通りだ」「きちんと将来設計をした上での転職だ」という共感を持ってくれれば、面接は成功します。では、具体的にどのように転職理由を考えればよいのでしょうか。

大切なのは「今後の目的」を伝えること

転職は、基本的に現職に対する不満を解消するためという目的になる人がほとんどです。しかし、単に現職の不満だけを伝えてしまうと面接官は下記のような疑念を抱きます。

  • 不満ばかりで転職に前向きな気持ちを持っていない
  • 不満ばかりでやりたいことは特にないのでは?
  • うちに入社してもまた不満ばかり抱えるのでは?
  • ちょっとした不満ですぐに転職を考えるのでは?

こういった印象を持たれないためにも、単に現職への不満を伝えるだけではなく、転職を通じて何を実現したいのかという「転職の目的」を中心に伝えることが大切です。「転職の目的」は、下記の手順で整理してみましょう。

①今後の目的~不満を解消してどうしたいのか~

自分自身が一人の社会人として、どう働いていきたいのかという軸をきちんと設定しておきましょう。この軸にブレが生じると、全体的に内容がブレてしまうことになりますので、じっくり考えましょう。

例えば…

  • 新しいことにどんどんチャレンジができる環境で仕事をしたい
  • 長期的なキャリアを築いていきたい

②目的の理由~なぜそう考えたのか~

現職の現状を整理してみましょう。①で考えた自分の望む働き方がなぜ実現できないのか、相手に納得させるために重要なポイントです。

例えば…

  • 現職は年功序列型の会社で、若手にはチャンスが少ない上に、新しいことにチャレンジするような風土があまりない
  • 女性が長く働くことができる制度が整っていない、女性が長く勤められない社風

③目的に対するアクションの結果~なぜ現職では不満を解消できないのか~

ここで大切なのは、不満を解消するために自分自身から何かしらのアクションを起こしたかどうかという点です。解決するための行動を自ら起こさずに不満だけを言っていると捉えられてしまうとマイナスイメージにつながります。

例えば…

  • 上司に相談をしてみたものの、当面は今と変わりはなく、新しい仕事を任せてもらえる可能性が極めて低いことが分かった
  • 妊娠を機に退職した先輩から話を聞いたところ、妊娠報告と同時に退職を勧められていたことが分かった

転職理由は突っ込みどころが多いと、なぜ?なぜ?とどんどん深堀されます。転職理由が浅いと、突っ込まれれば突っ込まれるほどボロが出やすくなります。面接に臨む前に、自分が面接官になったつもりで「なぜ?」を3段階、4段階繰り返し、理由の深堀をしておきましょう。

おそらく上記の手順に当てはめても、本音の転職理由の内容によっては結局ネガティブな理由のままになるという人もいるでしょう。その場合は、別の視点から転職理由を考える必要があります。詳しくは転職理由の失敗例と対策をご参照ください。

女性の転職理由を考える上での注意点

女性の転職理由に多いのがプライベートと仕事を両立させたいという類の内容です。もちろん転職理由としては妥当な内容ではありますが、企業目線で見ると気を付けたい点もあります。それは「制度に寄りかからないようにする」ことです。女性の社会進出が急速に進む中で、多くの企業が産休、育休、復帰後の働き方についての制度を導入していますが、その制度を活用してもらいたいのは戻ってきても戦力となってくれる意欲や意志を持っている女性です。つまり、「制度が充実している=長く働ける」という考え方はNGです。特に注意しておきたい点は下記の3つ。

「ワークライフバランス」を勘違いしない

女性が転職理由に挙げることの多い「ワークライフバランス」というワードですが、「ライフ」に比重が多くなってしまう女性が多くいます。プライベート面を重視するばかりに、休日や勤務時間などの条件を強く伝えてしまうと面接官に与える印象は最悪です。あくまで仕事に全力で貢献し、戦力となることを前提に「ワークライフバランス」というワードを使うようにしましょう。

ライフイベントを視野に入れて考える

女性は結婚、妊娠、出産などのライフイベント発生時に働き方や価値観が変わりやすいものです。相手ありきの事でもあるので、具体的にいつということは断言できませんが、それらのイベントを視野に入れて、自分自身のこれからの働き方を考えておく必要があります。企業も女性の採用となると、これらのライフイベントを見過ごすことはできません。そのタイミングを迎えたときにすぐに辞めてしまうようであれば採用は見送ろうと考える可能性もあります。

自分の考える「女性が働きやすい環境」を具体的にイメージしておく

あなたの言う「女性が働きやすい環境」とは具体的にどんな環境ですか?こんな質問をされて返事に詰まるようならば、うかつに「女性が働きやすい環境」という言葉は使わない方が良いでしょう。自分自身が女性として働きやすいと思う環境はどんな環境なのか、招待のビジョンを具体的にイメージした状態で伝えるようにしましょう。