icon_1r_128一度転職活動をしたことのある女性ならなんとなく感じたことがあるかもしれませんが、男性と女性の転職活動には若干の違いがあります。なぜならば、女性の場合は働き方に幅があるからです。自分が今未婚なのか既婚なのか、若いのかそこそこの年齢なのか、転職によってどれくらいの収入を想定するのかといった条件によって、女性は選ぶ働き方を少しずつ変えています。

この選択を間違えると、女性の転職は失敗しやすくなります。だからこそ女性には転職活動前の自己分析を徹底してほしいのです。自分の望む働き方を明確にし、その希望に沿った職を得て、後悔のない転職を実現しましょう。ここでは、男性の転職活動の視点と女性の転職活動の視点の違いや、それを踏まえた自己分析のポイントをご紹介します。

男性の転職活動

まず男性の場合、現在、またはいずれ家計を主に支えるケースがほとんどです。そのため、定年まで働き続けることを前提として転職を考えます。よって、意図して非正規雇用で転職をしようとする人はほとんどいないでしょう。近年共働き世帯が増えてきていますが、奥さんの収入をメインに生計を立てるという家庭はそこまで多くなく、同等か、もしくは男性の方が収入が多いという家庭の方が多いはずです。家庭を持っても家族を養える収入を得られるかどうかということは、初めからインプットされた状態が男性の転職活動です。

この状況を踏まえると、男性が転職活動に臨むために自己分析をするならば、「正社員として転職する」という視点が大前提となります。未婚男性の場合でも、この先結婚しようとしまいと、いずれにしても一生涯生きていくための仕事を得ることを前提に自己分析を進めていきます。

女性の転職活動

女性の場合、男性と大きく違う点は上述の通り、働き方の幅が広いということです。女性の転職には、必ず結婚や妊娠、出産、育児といったテーマがついてきます。つまり、生き方を選ぶと同時に働き方をそこに合わせていく、もしくは働き方に合わせて生き方を合わせていくという視点になるのです。

よって、女性の自己分析の場合、「自分の置かれている環境、これから身を置く環境」という視点が重要になってくるのです。では、具体的にどのような視点で考えればよいのでしょうか。いくつか女性ならではの視点の例を挙げてみたいと思います。

結婚について

結婚を想定して転職をする、もしくは結婚を機に転職をするという女性も中にはいます。それが転職の動機でなかったとしても、いずれ迎えるかもしれないと想定して自己分析をしておけば、いざという時に安心です。

まず、未婚女性の場合、自分自身は結婚後も同じ仕事をし続けたいのかどうかを考えておきましょう。ただし相手ありきの事なので、明確に結婚が決まっている場合は、自己分析で自覚した自分の希望と相手の価値観のすり合わせをしておくことも重要です。このすり合わせをしないと、後々家庭にひずみが生じやすくなります。

既婚女性の場合、今回なぜ転職を考えているのかをもう一度深く考えてみましょう。既婚女性の転職理由に挙げられるものには主に下記のようなものがあります。

  • 仕事そのものについて他の希望がある
  • 夫と休日が合わない
  • 夫と帰宅時間がずれすぎている
  • 子供がほしいが現職が忙しすぎて体調も安定しない

自分の場合、何が本音の理由で転職を考えているのかしっかり自己分析をした上で、必要があればパートナーともきちんと話をしておくことが大切です。

出産・子育てについて

まず、あなたは出産後、また同じ仕事に戻りたいと思っていますか?産後1年で子供を保育園に預け、職場復帰し、フルタイム、または時短で働くという選択肢を取るのか、もしくは一度離職し、子育てが落ち着いてきたころに正社員として再就職、または非正規雇用を目指すのか、もしくは離職して専業主婦になりたいのか。

どの選択肢もそれなりに大変です。女性の転職活動が男性のそれと大きく異なる原因は、ここにあるのです。特に日本社会の場合、まだまだ子育ては母親が主体という考えが抜けきらないところがあります。そのため、育児をしながら働くことは、女性にとって負担が大きいことなのです。実際に筆者も、毎日職場で17時になるとダッシュで保育園にお迎えに行くママさんたちをたくさん見てきました。

それを望んでやっているのならばなんら問題はありません。しかし、自己分析を徹底しなかったばかりに、転職後に子育てと両立できないような環境に身を置くことになってしまったり、逆に出産後の職場復帰があまり歓迎されないような企業に転職してしまったりなど、自分の本来ありたい姿からは程遠い働き方を選んでしまうこともあるのです。

目をそらさず、必要なら会話を

結婚や出産を想定せずにバリバリ働き続けるという女性の場合は、そこまで考える必要がないことかもしれません。しかし、いずれは結婚、出産をするだろうと想定しているならば、ロングスパンで自分の望む生き方について分析はしておきましょう。

また、既婚女性の場合は自分の考えを分析した後に、家族との話し合いをすることも大切です。結婚相手は価値観が似た者同士であることが多いですが、自分の奥さんはどうあってほしいか、男性にはそれぞれ理想像のようなものがあるものです。それに必ずしも従う必要はありませんが、関係を円滑な状態で維持するためにも、自分の考えと相手の考えをすり合わせておくことは重要です。なかなか話す機会のないことですが、目をそらさずにじっくり会話をしてみましょう。